早稲田オープン塾のスッポン根性伝説by亀山

早稲田オープン塾の亀山です。

名宰相それとも迷宰相?

今日はこの人に注目していきたいと思います。

「金地院崇伝」です。この人は徳川家康に使え、江戸幕府初期の法制度を整えた人物です。黒衣の宰相と呼ばれています。

武士、大名を取り締まる『武家諸法度』、貴族や天皇を押さえる『禁中並公家諸法度』です。(この法律、実は日本の法律で初めて法的に天皇を地位を明らかにし、天皇の権限を拘束した法律なんですよ!!)

さて、この人はあと江戸幕府の力を盤石にするためにある事件を起こします。


それは「方広寺鐘銘事件」です。なんと豊臣氏が作った寺の鐘の銘文が徳川家康をのろっているものだと彼はいったのです。

さて、どんな文が刻まれていたのでしょうか?


それは「国家安康」「君臣豊楽」です。さて、崇伝は何がのろいだといったのでしょうか?


まずは「国家安康」は家康の文字を切り刻んでいる。
「君臣豊楽」については豊臣の文字が隠れていて、豊臣氏の繁栄を願うものだとしたのです。



トンチの聞いた話ですが、これだけのことで豊臣氏を滅ぼすように家康に進言をした彼の英断はすばらしいものがある。



そんな彼ですが、庶民からは「大欲山気根院僭上寺悪国師」と呼ばれたらしいですが、この彼を皆さんは名宰相と思いますか?迷宰相と思いますか?