早稲田オープン塾のスッポン根性伝説by亀山

早稲田オープン塾の亀山です。

黒板の設置場所は・・・

おはようございます。早稲田オープン塾の亀山です。

 

先日、生徒が「なぜ黒板がある場所は西側が多いのか?」と一言。

 

ふむ、なるほど・・・

 

曖昧ですが「黒板が設するのは西側にすると法令で決まっている」と大学時代に講義で聞いた記憶があります。

 

調べてみますと・・・

 

大日本帝国憲法下の1895年、当時の文部省が「学校建築図説明及設計大要」というものを発行しました。これは、学校を作る際には「こういう風に作りなさい」という指導書です。この「学校建築図説明及設計大要」では、普通教室について、次のように「教室・窓の向き」が決められています。

 教室ノ形状ハ長方形トシ室ノ方法ハ南又ハ西南、東南トシ凡テ光線ヲ生徒ノ左側ヨリ採ルヲ要ス。


つまりは、「教室は長方形で、おおよそ南(西南〜東南)に窓が向くようにし、生徒の左側から光が入る配置になるようすべき」という決まりです。

 

  • (昼間は太陽の光が南側から差すから)太陽の光が教室を明るく照らすように南側に窓をもうける
  • 窓から差し込む光が、生徒が文字を書く右腕で遮られ(右利きが多いので)、生徒の手元が暗くなることがないよう、教壇は西側にもうけること

という決まりです。

 

照明器具が現在ほど発展していない当時には合理的な教室設計だったのです。かなり論理的な建築設計の指針だったのです。

 

 

現在は照明器具が発展していることから、この限りではなく、学校施設設備指針では黒板は西側に設置するとは明記していないようです。しかし慣例で西側に設置する学校がほとんどのようです。